米ドル・豪ドル建て個人年金保険(その1)  

 ここまで主に投資信託の外貨建ての運用商品を紹介してまいりましたが、生命保険商品の中で、表題の外貨建て個人年金保険について2回に分けて紹介します。まずは外貨の中でメジャーなアメリカドル(以後米ドル)と、一部の方にはあまりなじみのないと思われるオーストラリアドル(以後豪ドル)についての基本から説明します。

 

 まずはアメリカドルの基本から紹介しますが、言わずと知れた現在の世界の基軸通貨で「USドル」とも呼ばれ、アメリカ合衆国が発行する通貨のことをいいます。一般的に米ドルは世界の為替の中心で直接的にも殆どの通貨の為替に影響があります。先述の金でも紹介しましたが、米ドルも世界情勢が不安定になったり、国際紛争などが起こったりするとドル高になる傾向があることから有事のドル買いと言われることもあります。因みに2019年6月4日22時35分現在の対円の1ドルの価格は108.16円となっています。(書いている今気づきましたが、過去1年で見れば結構な円高になっています)。史上最安値は2011年10月31日の1㌦75.54円でギリシャ発のヨーロッパ金融危機で世界的な金融不安が原因と言われています。1990~2011年の期間では最も米ドル高だったのが1990年の1㌦160.2円となっています。

 

 次に豪ドル(改めて説明しますがごうどると読みます)について紹介します。最近の外貨の金融商品で非常に目にする機会が多いかと思いますが、同じアジア・オセアニアで英語圏とは言え、米ドルと比較しあまりなじみのない印象かと思います。豪ドルとはオーストラリアドルのことで通貨コードはAUDでA$、豪ドルと呼ばれて言います。豪ドルの国であるオーストラリアの印象と言われるとまず思い出すのがコアラやカンガルーかと思いますが、オーストラリアは国土も広く資源大国で穀物や金などの鉱物なども豊富です。石油の原油高が上昇すると豪ドルの価格も上昇する傾向があります。2008年から2019年6月現在の政策金利は1.50%で、1.50%~7.25%の間で推移しています2016年8月以降は1.50%で推移していますが、日本やその他先進国と比較して高めです。一方で穀物や鉱物などの輸出に頼っていることもあり、物価の影響を受けやすく、米ドルなどに比べて世界経済のリスクに敏感で値動きが激しいといった印象があります。2008年~2018年の10年間の最高値は約105円で、最安値は約55円となっており、2010年頃から、2019年現在(1㌦75円)となっています。個人的には比較的安定的なボックス圏の中で推移している印象です。

 

 これらの基本を押さえていただき、表題の外貨建て個人年金について説明します。外貨建て個人年金保険とは、保険料の支払いや保険金の受取りを米ドルやオーストラリアドルなどの外貨で行う個人年金保険のことです。私自身はある豪ドル建ての個人年金に加入しています。その特徴について次回説明します。

続く。