外貨MMF

  ここまで外貨に関する商品を紹介して参りましたが、為替に興味を持ったと言っても、単純に外貨を通貨としてや預り金として保有することや、外貨預金よりももう少しリスクがあってもリターンを追求したいけど、FXは少々怖いという方も多いのではないかと思います。そのような方にここでは、外貨MMFという金融商品について説明したいと思います。

 

 よく外国株式や外国のETFなどを購入した際、分配金や配当金が出ると基本的に外貨で受け取ります。投資信託などの口座で、分配金などが出ると、ある意味そのお金を一旦保管するようなスタンスで外貨MMFにおかれます。また円で積み立て投信などをする場合、円から外貨に換金する必要があり、この外貨MMFを使われます。外貨MMFとは、外貨で昨日紹介した安全性の高い国債や社債で運用する投資信託の商品の一種です。

 

 メリットとしては、外貨預金よりは金利が高く、2019年のある銀行の例では米ドル預金 (USD)0.35 %なのに対し米ドルMMFで2.077%の金利があるところもあります。分配金を再投資することが出来るため複利運用で元本を増やしながら運用でき、マネーセミナーなどでお話しているとおり、金利を味方につけながら、分散投資を実現することもできます。また換金性も高く自由に解約できるため、翌取引日には現金化することができます。また外貨普通預金に比べて手数料が低く設定されているため、コストの面でも味方につけることができます。デメリットとしては、過去元本保証型(円建てで見れば)の商品を紹介していないので、同じことを何度も申し上げて恐縮ですが、外貨定期預金は外貨建てでは元本保証であるのに対し、外貨MMFは外貨ベースでの元本保証はありません。外貨MMFは、2016年から税制変更となり、株式投資などと同じように利息・分配金の課税も為替差益の課税も申告分離課税となったためタックスの面では注意が必要です。金融機関が破綻した場合も外貨建てMMFもペイオフの対象にはなりませんが、投資者保護基金の対象となっているため、もし証券会社が破綻しても1,000万円まで保護されます。

 

 ここで、以前のコラムで似たような名前で違うものをいろいろ紹介しましたが、今日思い出したのが私も実はたまに混乱するのがMMFとMRFの違いです。MRF(マネー・リザーブ・ファンド)MMF(マネー・マネジメント・ファンド)の大きな違いは、MRFは自動的に買付が行われるもので、MMFは自分が申し込んで買付をするものの違いです。

 

 初心者の方でもなんとなく長期休暇にハワイに旅行に行って、ドル紙幣を円に換金することなく帰国して、為替が旅行時より円安に振れていると少しだけ嬉しいなんてことはありませんか。紙幣を持っているだけでは金利が付かないでタンス預金と同じことになりますので、外貨運用で為替だけでなく少しでも金利を追求するのであればドルや豪ドルなどのMMFも個人的には検討してみるのも手かと思います。

 

続く。