外国債券 新興国債券

 個人的な持論としては(勿論FPの世界でも言われていることですが)、資源が豊富にあって、人口が増加している国土の広い国は将来的に伸びる印象があります。特にアジア・オセアニアに限らず、アフリカ大陸の持っている経済成長のポテンシャルは将来的には非常に高いと思っています。ミドルリスク・ミドルリターンの中でもどちらかというと、ハイリスクよりの投資先の一つ、海外債券のうちの新興国債券について紹介します。

 

 ここから海外債券や海外株式について紹介していこうと思いますが、まずは債券(国債)の基本のキから紹介していきます。外国債券とは略して外債と呼ばれ、発行市場、発行体、通貨のどれかが外国である債券のことです。国債や公社債などで聞かれる債券とはいったい何でしょうか。債券とは国や地方公共団体、企業などの発行体が、投資家からお金を借りるために発行する有価証券です。簡単に説明すれば投資家はその債券の発行体にお金を貸しているということです。よく、最近のテレビなどで、開かない引き出しから戦時中の債券“戦時債券”が見つかって、嬉しいやら悲しいやらの複雑な持ち主の表情を見たことがありますが、借りたという証拠に借用証書を発行します。債券には満期償還があり、また途中、決められた利率で利子を払う必要があります。外債では元本の払い込み、利子の受け取り、償還金の受け取りは全て外貨で行われ、円に転換する際に為替変動の影響を受けることになります。

 

 以前のコラムで、金利と時間を味方につけるというお話をしました。債券にも当然金利が設定されています。世界中の各国では、その国々の経済を安定させるために金利を変動させていますが、各国の中央銀行が設定する金利を政策金利と言います。2019年4月現在の各国の政策金利はアメリカ 2.50 イギリス 0.75 スイス-1.25 オーストラリア1.50

南アフリカ 6.75 日本 0.10 トルコ 24.00 メキシコ 8.25 ブラジル 6.50 中国

4.35となっています。インド・ブラジル・中国・南アフリカ・トルコ・メキシコなどの金利は過去10年近く高い傾向があります。当然外国債券にはリスクもあります。価格変動リスクや信用リスク、為替リスクの3つのリスクがあります。信用リスクとは例えば南アフリカ国債を検討する際、南アフリカ国内において経済成長の低迷や政府債務の増加により、S&P社は2017年11月に南アフリカ国債の格付けを投資不適格級に引き下げられたなど財務状況の変化などによって影響を受けますし、馴染みのない国などの場合、その変化が一般の方には読めないというリスクもあります。また、為替に関してもドルなどの為替はわかりやすい一方で、南アフリカランドの場合、通貨がランドで、非常に馴染みも浅く対円のランドの価値の変化が非常に分かりにくいといった心配もあります。表面的な金利だけではなく、対象の国債の選別やそれらのリスクや各種コストなども慎重に検討する必要があります。

 

続く。