変額個人年金保険  

 生命保険を活用した資産形成として、外貨建個人年金保険を紹介しましたが、今回は変額個人年金保険のうち、一時払いではない円建の保険料の年払、月払などの分割払の商品を紹介します。投資信託の積み立て投信と似ていますが、一体どのような商品なのでしょうか。

 

 変額個人年金保険とは、一定期間保険料を支払うと決められた年齢になると終身年金や定期年金などで年金原資を年金受取できたり一括で受け取ることができる生命保険の一種です。年金原資や解約返戻金は運用実績によって変動しますので、運用実績によっては支払い保険料の総額よりも多くなったり少なくなるリスクもあります。保険料は特別勘定として通常の保険とは別に管理・運用されます。保険会社や保険商品によっては運用先を契約者がその運用先やバランスを設定することができます。一般的に運用先は日本債券、日本株式、日本株成長株式、世界債券、世界株式の中から、自分のリスク許容度に応じてそのバランスを設定することができます。その比率を自分で1%刻みで合計100%の組みあわせにすることが困難であれば質問シートなどに基づいて自分のリスク許容度を図りモデルポートフォリオを参考にすることも可能です。また投資信託で紹介したスイッチング・リバランスを基本無料で年数回実施することもできるものもあります。円建ての月払・年払などの分割払いであれば、以前のコラムで紹介したようなドルコスト平均法の効果も期待できます。

 

 ここまで紹介すると、積み立て型の投資信託と非常に似ていると思いますが違いはなんでしょうか。変額個人年金保険は生命保険の一種ですので、死亡保険金があります。変額個人年金保険は、個人年金保険料控除の対象ではないのですが、生命保険料控除の対象となり保険料の支払いの入り口に対してタックス面でのメリットがあります。契約時の販売手数料はありません。一方で契約中のコスト面では、投資信託が信託報酬(年0.1-2%程度)なのに比べて、変額個人年金保険では保険費用(年1-2%程度)と信託報酬(年0.1-2%程度)がかかります。コスト面では投資信託の方がメリットがありそうですが、スイッチングで投資先のバランスを組み替える時に、投資信託ではリバランスする際の売買手数料や差益分の源泉分離課税などがかかる一方で、変額個人年金保険では年間に指定された回数であれば無料の場合があります。但し、直前のコラムで紹介した外貨建個人年金保険同様に、短期で解約する場合などは、生命保険の契約コストなどを勘案すると投資信託の方が流動性があると個人的には思います。

 

 一定の条件で比較したとしても、双方とも運用実績により変動しますし、コストやタックス面でそれぞれ負担もありますので一概には比較できません。以前のコラムで紹介した資産運用のコツ「なかったこと」にするには、お給料日の後に一定額を保険料支払や投資信託への口座引き去りにすることで実現できます。詳しく知りたい方はFPに相談してください。

 

続く