一時払と前納

 大型連休のゴールデンウィークも終わり、少々お金を使いすぎたかなと思う方も多いかと思います。筆者自身は日本にいたのですが、どこへ行っても混雑と渋滞で、極めて贅沢な話ですが少々長期連休に正直辟易しています。日本にいても何となくお金を使いすぎてこれから節約しなくてはと考えています。また連休が終われば一般の方は夏のボーナスという方も多いでしょう。ボーナスの使い道として保険の一括払いやローンの返済など気になるところです。そこで今回は保険料の払方でわかりにくい、一時払と前納についてご紹介します。

 

 一時払とは文字通り、全期間分の保障に関する保険料を一回で払い込む方法です。バブル景気の頃であれば一時払養老保険の利率が9%前後と夢のような時代がありました。一時に保険料を支払うこともあり、集金や分割払いにかかる事務コストが軽減されている分、一般的に一括払いや前納より安くなります。全保険期間分を一括で払っていますので、将来保険が消滅しても保険料は返還されません。最近の傾向としては一時払終身保険が人気です。無告知で加入できる保険会社も多く、以前このコラムで紹介した外貨運用・変額・利率変動型とバリエーションも多いです。注意点としては、以前紹介したように市場価格調整の仕組みを利用している商品もあり、中途解約などのリスクに関しては十分な説明を受ける必要があります。また短期の運用目的で加入すると、早期の解約では解約返戻金が支払額を下回ったり、解約控除などがかかる場合もありますので注意が必要です。

 

 また言葉が違うのに制度が似ている方法として前納があります。前納とは月・年・半年払の保険料を数年分や数か月分まとめて払う方法です。また一時払と似た支払い方法で、全期前納という支払い方法もあります。全期前納と一時払の違いは、一時払では途中消滅した場合でも保険料の返還はないのですが、全期前納の場合、中途解約した場合未経過保険料部分は返還されます。全期前納は、初年度の払込以降も毎年保険料を支払っていることになるので、毎年、保険料控除を申告できます。しかし一時払は最初の年ですべて支払ってしまっているので、保険料控除を申告できるのは最初の一回だけです。前納の割引率は保険会社によって違いますが0.01%~0.06%程度です。

 

 もしボーナスなどの使途として、住宅ローンなどの繰り上げ返済と、保険料の前納で迷っているのであれば、個人的には住宅ローンの繰り上げ返済をお勧めしています。夏のボーナスの使途や繰り上げ返済、保険料の前納などで迷っていることがあればFPの皆さんに相談してみてください。

 

続く