ETF

 ここまでハイリスク・ハイリターンの金融商品を紹介して参りましたが、ここからはミドルリスク・ミドルリターンの商品群を紹介していきたいと思います。長期分散投資で3-5%の運用を目指すなら個人的にここから先の商品を時間とコストと金利を味方につけて分散投資することをお勧めします。似ている商品の2つ、ETFとインデックスファンドについて紹介したいと思います。今回はまず前者のETFを紹介していきます。

 

 ETFとは、英語の“Exchange Traded Fund”の頭文字からで、訳すと【上場投資信託】と呼ばれています。読んで字のごとくETFは証券取引所に上場している投資信託という意味です。ETFは売買手数料が比較的安めに設定されています。通常の金融機関で販売されている投資信託の売買手数料の例が3%前後であるのに対し、例えばGMOクリック証券(1約定ごとプラン)で100万円の投資に対し431円と非常に安いのが特徴です。(2018年現在)一般の投資信託では、売買のタイミングが限定されている(1日1回等)なのに対し、ETFは証券取引所に上場しているのでリアルタイムに売買でき、指値注文なども株式と同様の取り扱いができます。また一般の投資信託と比較して、保有手数料の水準も非常に低めに設定されています。また1000円程度の少額で始められるものもあります。

 

 では、ETFの構成はどうなっているのでしょうか。ETFは株価指数などに連動するように設計されています。株価指数を簡単に説明すると、取引所全体や、一定の条件により選ばれた銘柄全体の株価の動きを表した数字のことで日本の場合は日経平均株価やTOPIX、アメリカならダウ工業株30種平均が代表的です。日経平均とは日本を代表する企業225社の株価の平均を示しています。以前のコラムで紹介した、一つの業種に投資するのではなく、このファンド一つで分散投資が実現できます。指標は日経平均だけではなく、直前のコラムで紹介したREITや先物、海外株式などの指標に連動した商品もあり、時間や金利を味方につけるだけではなく、投資先や国の分散も実現できます。

 

 また、これも以前紹介したつみたてNISA対応のETFがごく少数あります。そうなると理論上、インデックスファンドのような投資先に自然に分散投資でき、時間・国・金利を分散投資しながら長期運用を実現できることになります。一方でデメリットとしては証券取引所に上場しているということもあり、通常の株式のように不祥事などで上場廃止のリスクもあります。また日経平均だけのETFに投資する場合、広義の意味での分散投資とならずジャパンリスクがあります。また、ETFも信用取引や空売りができるため、レバレッジが効いてリターンも大きくなる分、ロスに触れる幅(ボラティリティ)も大きくなり、専門的な知識が必要になります。仕組みを理解して、長期分散投資として短期売買でなければいい投資方法と思いますが、詳しく知りたい場合はFPの皆さんに相談してください。

 

続く