REIT(リート)

 最近のニュースで東京都心のオフィス空室率が過去最低まで低下するなど、良好なオフィス市況が継続しているそうです。米中が関税戦争の様相を呈す中、内外の金利が上昇しにくくなっていることもあり、改めてリートが話題になることも多いです。ここ4-5年の傾向として、日経平均の動きとリートが逆の動きをするという現象も起こっており、分散投資の中で相関関係の高いファンドを組み入れるのも一つの手だと思います。ここで改めて初心者の方向けにREIT(リート)について説明したいと思います。

 

 一般の個人の方が、例えば銀座の一等地にあるビルなどに投資することは大きな資金と信用が必要となり、そう簡単なことではありません。都心の大きなビルは人気のため高い賃料なのに空室が少なく、一方で人気のないビルからは企業が流出し空室が目立つような時代となりました。できることなら人気の都心のビルに投資してみたいものです。ここでREIT(リート)を活用すれば小口資金でも、REITを通じて、大型ビルに投資することも可能です。REIT(Real Estate Investment Trustの略)とは、不動産投資信託のことで、投資法人が投資家から資金を集め、マンションやオフィスビルなどを購入して運用します。投資家はその不動産投資によって得た家賃収入や売却利益を分配金というかたちで受け取ります。REITは最低購入金額が比較的低く、大口資金を必要とする不動産投資ではなかなか分散投資が資産家でなければ実現も困難ですが、REITを活用すればそれも可能です。

 

 投資信託の一種であるため、当然ながら他の投資信託や金融商品と同様に価格変動リスクがあります。先ほど説明した人気のあるビルには人や企業が集まる一方で不人気なビルには空室が目立ち、収益に悪影響が出る可能性があります。そのため、投資の元本から切り崩して分配金として切り崩すこともあり、また基準価格自体も下がることもあります。また日本は地震などの災害が多い国ですので、災害や天災などでビルが倒壊すると大規模な修繕や解体などが必要となり、収益が確保できないといった災害リスクもあります。

 

 一方メリットとしては、数百~数億円の不動産を保有するよりも10万円程度と少額で投資することができます。また少額で多数のファンドを購入することができますので、リスク分散することも可能です。不動産を保有した場合、売却したくても約3か月程度の時間が必要になりますが、REITでは日々変動価格をリアルタイムで知ることができ、購入や売却注文はいつでも自由に行え、また売却から3営業日後に現金を手にすることが可能です。

 

 注意としては、自分でも取り組んだことが実際にありますが、他の投資信託商品と同様に毎月分配型のリートはあまりお勧めできません。毎月分配型は、名前の通り分配金が毎月還元されるのですが、これは運用元本を削りつつ分配している場合が多いのです。実際に自分が分散投資の一部として取り組んだ(日本のリートではなくアジアリート)もそのような状態となり、結果的に他のファンドに移しました。実際に取り組む前に目論見書などの内容を熟読し理解する必要があります。

 

続く