平均寿命と平均余命と健康寿命

最近、出張で新幹線を利用していても、平日の社内に元気なご年配のアフターリタイアメントの時間を満喫していらっしゃる皆様が非常に多いことをつくづく感じます。高速移動はかなり疲労しますが、道中ずっと元気にご家族のお話や趣味のお話に花を咲かせている姿を拝見し日本は本当に高齢社会になったと思います。今回のテーマは、最近よく聞く言葉で似ている3つのキーワード、平均寿命、平均余命、健康寿命について説明します。

 

まずは平均寿命についてお話します。2016年の日本の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳で過去最高を更新して、香港についで世界第2位となっているようです。平均寿命は、死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを示します。過去の平均寿命の推移でみると、平成になりたての平成2年のデータでは女性が81.90歳、男性が75.92歳で、同じく昭和22年は女性が53.96歳、男性が50.06歳でした。(厚生労働省資料より)医療の発達に伴い、がん・心疾患・脳疾患治療の死亡率が低下したことなどが要因だと考えられています。

 

一方で、平均余命(へいきんよめい、へいきんよみょう)とは、「ある年齢の方が平均してあとどれくらい生きる事が出来るのか」を表すものです。平均寿命がある年の0歳が何歳まで生きられるかという指標なので、0歳児の死亡率の改善などが影響するため、老後の資産形成やライフプランを考えるときは、一般的に平均余命で考えます。平成28年の簡易生命表によると、25歳の女性は62.53歳、男性は56.49歳、同じく35歳の女性は52.69歳

男性は46.78歳、65歳の方は、女性は24.38歳、男性は19.55歳です。定年が65歳とすると、女性で約25年間、男性で20年間の長いアフターリタイアメントが待っています。以前のコラムで紹介しましたが、マネープラン(収支表)を作成すると、老後で資産が枯渇するシミュレーションを何度も目にしています。今の25歳くらいの方は、現在の平均余命より+5年程度の期間を見越した資産形成が必要となると考えます。

 

 さらに、その長い老後をいつまでも健康で、突然静かに誰にも迷惑をかけることなく静かに他界したいと個人的には思っていますが、なかなか思うようにならないのが人生かと思います。ここで話題になるのが健康寿命で、健康寿命とは、「健康に問題の無い状態で日常生活を送る事が出来る期間」のことです。厚生労働省は今年の3月9日、その「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳、女性74.79歳だったと公表しました。平均寿命と健康寿命の差は、介護などが必要となる期間を示します。2016年の平均寿命と健康寿命の差は男性8.84年、女性12.35年。と、女性の方が長生きする分、約13年間なにかしらの介護や寝たきりになることになります。民間の介護保険や認知症保険、また、それが必要でないほどの資産形成を健康で若いうちから一日でも早く始める必要があります。

続く