火災保険と家財保険

 前回のコラムのイメージ写真から思いついた話を二つ。京都の伏見稲荷大社では、昨年カラスが火の付いたろうそくを盗んだことから火災になったそうです。カラスにとってはろうそくの脂分は嗜好品として好物らしく物騒な話です。「火」と「盗」のキーワードから、今回、同じような響きでわかりにくい、損害保険の火災保険と家財保険について説明します。

 

 まずは火災保険から。火災保険とは一見、火事のときだけ補償されると思われがちですが、火事の時だけではなく、雷が落ちる落雷による損害、水害による洪水で床上浸水した場合など、台風などで屋根が飛んでしまったなどの風災、水濡れ、また冒頭の盗難などによる事故、車による家などへの衝突、破裂や爆発、雪災などなど・・災害や事故などによる損害を補填してくれる損害保険です。昨年の火災の原因の上位3つは、コンロの消し忘れ、たばこの消し忘れ、3つ目に放火の順です。その他、ストーブや火遊びによるものなどがありますが、カラスのろうそくの盗難による事故は珍しいかもしれません。水濡れとはなんとなくお風呂の水の出しっぱなしで水浸しのようなものも補償されるようなイメージがありますが、マンションの上の階から水が漏れてきて水浸しのような場合が補償対象となります。多分皆さん気になるのが地震の時だと思いますが、地震保険は住居用の建物や家財が対象となります。地震保険は火災保険にセットされ、火災保険の最大5割の補償額で建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度です。盗難とは強盗や窃盗(未遂含む)により損害を受けた場合に保険金が支払われます。建物の補償の場合は、空き巣などが屋内に侵入する際に壊された窓ガラスや錠などの損害を補償します。

 

火災保険の対象には、「建物」と「家財」があり、家財を対象とした火災保険を家財保険と呼びます。違いというよりは家財保険とは、家財(テレビ、冷蔵庫、衣服など)を対象とした火災保険のことです。建物の補償があるかないかの違いだけで、特約や契約者サービスなども同じ内容のものを利用することができます。「1個または1組で30万円以上のもの」は明記物件とよばれており、超大型のテレビや美術品・骨董品・ジュエリー類などがこの条件に該当することが多いです。別途明記する場合は金額を証明する資料や鑑定書などが必要となります。火災保険や家財保険、地震保険などはここでは説明しきれないほどかなり奥深いので、もし補償が気になる方は是非、損害保険に精通したFPの方に相談してみてください。

 

最後に前回のコラムのイメージ写真からもう一つ思い出した英語の慣用句で“Burn the candle at both ends”という言葉があります。ろうそくの火を両側からつけられないということから、朝から晩まで身を粉にして働く、精力を使い果たすという意味だそうですが、疲れているときほど事故は起こりやすいと思います。長期休暇明けで少々疲れを感じている方は6月は連休がありませんので、仕事のペースを考えてゆとりをもって生活してください。

 

続く