契約者貸付と自動振替貸付

 皆様、平成もお世話になりました。令和も何卒ご愛顧のほどよろしくお願い致します。流れゆく時代の流れに対して流動性をもって柔軟に変化していきたいと思います。さて、皆さん、金融、株式、不動産投資などの世界において、流動性という言葉をご存知でしょうか。資産から換金する際、そのしやすさを示す指標で、一般的に、普通預金はすぐに引き出せるので流動性が高く、保険や投資信託は普通預金に比べ流動性が低いと思いがちですが、長期運用の途中にお金が入用の際、保険でも換金することは可能です。ここでは、その方法とその方法の中で混同しやすい用語を紹介します。

 

❶解約と減額(一部解約)

 

 終身保険や年金保険などの資産性の高い保険商品を中途で解約すると解約返戻金と呼ばれるお金が溜まっていれば契約者に払い戻られる場合があります。提案時や契約時に通常、解約返戻金のシミュレーションが提示されます。解約をすると、その時まで保障されていた保障や特約の保障などが消滅しますので、その時までの大きな病気などを罹患しているとその後の保障が心配です。一度解約してしまうと元に戻すことは不可能です。また早期解約の場合、解約控除などのペナルティがある場合があります。

 解約ではなく、保険料や保障額を減額して生命保険を継続できる方法もあります。簡単な例で説明します。(あくまでも簡単な仮の想定です)保険料3万円で加入した死亡保障額1,000万円の終身保険が今現在100万円の解約返戻金があったとします。保障や保険料を半分にして保障が500万円に減額すると、以後の保険料は1万5,000円となり、解約返戻金は半分の50万円が指定の口座に振り込まれます。但し注意が必要なのが、医療保障特約などを付加している場合、主契約の保障額との一定のバランスが必要な規程となっている場合がありますので、減額の際は注意が必要です。

 

❸契約者貸付と自動振替貸付

 

 また、解約返戻金のうち、8割や9割などの一定の割合まで貸し付けを受けることができる契約者貸付という制度もあります。保険会社によってはATMなどで換金できる場合もあります。契約者貸付という名称の通り貸付ですので、貸付利率が設定されています。貸付利率は契約時の利率に1-2%上乗せされた利率を設定されている場合が多く、複利で計算されます。平成元年に加入した保険などの運用利率は高いため、利率が高い商品から貸付を受けると貸付利率も高くなることもありますので要注意です。また、契約者貸付に似た名前で自動振替貸付という制度があります。こちらは、保険料の負担が困難になった場合、その時の解約返戻金から保険会社が自動的に立て替えをして失効などを避けることができます。但し、解約返戻金のない、もしくは少額の保険ですとこの制度は受けられませんので注意が必要です。

 

 保険は長期の保障目的で加入するものですが、ライフプランの変化により急に資金が必要な際など頼りになります。今ご自身の保障や解約返戻金がどうなっているのか知りたい方、また、以前のライフプランやマネープラン・保険証券等が旧元号で作成されている方など、一度改元を気に見直しをされてはいかがでしょうか。

 

続く