“Today is the oldest you've ever been, and the youngest you'll ever be again.”

 4月1日に当社においても十数名の新卒の新入社員の皆様が入社しました。私も社会人の皆様も同じように成人式や入社式の経験があったかと思います。入社研修を終えて初任給を得るまでの間に様々なお金に関する選択を迫られます。日本における金銭教育は、仮に経済学部、経営学部出身であっても、充分に受けている人はまれかと思います。そこで、今回のコラムでは多分、社会人になってからよく目にすると思われるオカネの話をします。表題はアメリカのファーストレディ、エレノア・ルーズベルトの格言から。新入社員の方でなくとも思い立ったが吉日で、皆さんの人生の中で今日が最も若い日なので、マネーの初心者の気持ちで考えてみてください。

 

■財形貯蓄制度

 

 「財形貯蓄制度」福利厚生の一つで企業が毎月の給与から一定額を天引きして金融機関に送金、会社を通して貯蓄を行う任意加入の制度です。会社が導入していなければ加入はできません。財形貯蓄には目的に応じて3つの種類があります。「一般財形貯蓄」は、使用する用途が限定されていない貯蓄です。「財形住宅貯蓄」は、住居の購入や建設、リフォームなどの資金を貯めることが目的の貯蓄で、原則としてそれ以外の用途では利用できません。財形年金貯蓄は、老後の生活のための資金を貯めるもので、こちらもそれ以外の目的には加入できないことになっています。厳密に言えば加入できないのではなく、それ以外の目的で加入するとメリットが薄くなります。メリットとしては、「財形住宅融資」という制度が利用可能で住宅の購入、建築、リフォームを行う際に住宅金融支援機構から低金利で融資を受けることができる制度です。また税制面でも財形住宅貯蓄、財形年金貯金は税制面でもそれぞれ元本550万円までにかかる利子が非課税になるというメリットがあります。デメリットは、選ぶ商品によっては「元本割れ」の可能性があったり、一般財形貯蓄から財形住宅貯蓄への変更ができないなどの点です。一般財形貯蓄には税制面でのメリットがないため、自身で高金利の金融商品で運用する方が得な場合もありますが、将来住宅購入を検討している人は財形住宅貯蓄を検討してみてもいいかもしれません。給与から天引きだったり、変更や早期の引き出しの流動性が薄いという点で考えれば、先述のコラム『なかったことに』し、ある分だけの生活をするということができます。しかしながら金利的には少々魅力が薄いのも事実なので、FPの方々に相談してみてはいかがでしょうか。

 

■確定拠出年金(個人型)iDeCo(イデコ)

 

 iDeCoの最大のメリットは、何といっても「税金が安くなる」優遇があることです。まず、iDeCoで積み立てた掛け金の全額が所得控除され、所得税・住民税が軽くなります。年末調整や確定申告を行うことで、所得や掛け金に応じて納めた税金が戻ってきます。iDeCoでは運用期間中に得られた利益に税金がかからないのも大きなメリットです。一般的に、投資信託で得られた売却益や分配金、定期預金の利息には20.315%(=所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)の税金がかかるのですが、iDeCoで運用した場合、税金は取られません。

 iDeCo(イデコ)のデメリットとして将来の年金額が確定していない(元本割れの可能性もある)、60歳まで年金資産を引き出せない、原則として中途解約はできないなどのデメリットもあります。但し掛金を減額したり、支払いをとめて運用のみを続けていくことは可能です。金融機関を自分で良いところを選択して選ばなければならないということもあります。また基本的に口座開設や維持に原則手数料や費用が掛かります. ここまで読むと、非常に分かりにくくて加入するのが不安な方も多いかと思いますが、メリットデメリットをFPの皆さんはわかりやすく説明してくれます。

 

 このあとのコラムでもその他よく目にすると思われるものを紹介していきます。新入社員の皆さんでなくとも、これからマネープランを考えたい初心者の皆様でも、大切なことは、マネープランを短期・中期・長期の目的や用途に分けて、それぞれの目標額のゴールを最初に設定し、それに向けた具体的なアクションを一日でも早く始めることだと思います。なぜなら残りの人生で今日が一番若い日であることは間違いないのですから。

 

 

続く