ポートフォリオ

 大学時代にファイナンスの米国人の教授が毎回の講義の都度、一つの金融や会計の小ネタを“挟んで”くれるので結構楽しかった思い出があります。一つはこの後紹介する長期分散投資の基本用語“ポートフォリオ”という言葉の語源について。ポートフォリオとはもともと画家が絵を挟んで持ち運びするものという意味だそうですが、現在では、紙を自由に出し入れして差し替えることができるような持ち運びできるケースのことだそうです。決して綴じ込むことなく、自由に差し替えができることがポイントです。

 

 ではポートフォリオとは金融においてはどういう意味でしょうか。簡単に説明します。

 先述の金持ち父さんの本での話で、個人の収支の差額を株式や投資信託・貯蓄性の高い保険や不動産などの資産に早いうちに変えていき、資産が勝手に働いてくれてお金を生み出す状態にするという話を紹介しました。ここで重要なのが、一つの資産に集中しないことが重要です。例えば、株であれば一つの銘柄に集中投資するなどのミクロな話とか、マクロな話であれば、日本株だけに投資するなど一つの種類に集中すると、リスク分散になりません。投資の世界で有名な諺で「一つの籠に卵を盛るな」という名言があります。たくさんの卵を一つの籠に載せていて籠が壊れた場合、すべての卵が割れてしまいます。それを防ぐために小さな籠に分けておく必要があります。

 

 ポートフォリオは、運用資産の構成状況のことでその中身は、預貯金や債券、株式、投資信託、ETF、ETN、REIT、外貨預金、金、プラチナなど実に様々なものに分けることができます。このあたりで多分初心者の方がついて来られなくなる理由があります。「今自分には大きな預金がないから、わけることができない。自分には関係のない話だ」と思う方が非常に多いと思われます。

 

 ここから実務的なことを説明します。毎月投資型の運用、例えば、つみたてNISA,積み立て投資信託、変額年金保険(月払)、変額終身保険などは、例えば最初は大きなお金を持っていなくても、例えば月額4万円と決めて、その4万円の中の投資先を自分のリスク許容度に応じて運用先のバランスを設定することができます。例えば、4万円全体を100%とした場合、外国債券25%の1万円、日本株式を同じく1万円、日本債券を10%の4千円、外国株式を残りの40%の1万6千円と分けて積み立てることができるのです。自分のリスク許容度診断はネットなどで検索するとすぐ見つかります。毎月積み立て投資をしていくと、通常資産も大きくなっていきますが、ずっとそのバランスを続けるよりも定期的にバランスを見直すことで投資効果が高いと言われていますし実際自分も実践して体感しています。

 

つづく