ジェンダーレス

また、最近の時代の変化を感じるのが、社会的・文化的に男女の差がないということで、職場や日常、ファッションなどでよく聞かれる言葉です。私の職歴の中でもかなり多くの女性管理職で優秀な方が多くいらっしゃいました。また、出身大学が優秀な女性が過半数で、また大手生命保険会社でも優秀な女性の方が多く、男女の区別をつけることさえ愚問であると思いますが、最近では非常に一般的な言葉になりました。

 

特に、私のような男性が単身生活を続けていると、掃除・洗濯・食事の準備・後片付けなど全部自分でしなくてはならないこともあり、家事と仕事、はたまた育児までを両立している働く女性は本当に大変だなあと思います。ある調査によると、それぞれの仕事は時給に換算すると900円~1,200円と考える人が非常に多いようです。アメリカでは専業主婦の年収換算額は約1,500万円、はたらく母親は約1,000万円の価値があるという評価もあるようです。

 

ただ、いくらジェンダーレス、ジェンダーフリーとは言え、どうしてもその垣根をとりのぞくことができないものがあります。

 

その答えは医療に関するもの 

 

例えば女性特有の病気や治療や医療保険の特約などです。

 

特に乳がんは、がんのなかでも、日本の女性がかかる割合が非常に高く、その罹患率はどんどん増加しています。生涯のうちに乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人でしたが、現在はサッカーチームを作ればそのうちの1人位がかかる割合と言われています。年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から50歳台前半でピークになります。働く女性世代が非常にかかりやすいといった傾向があります。

 

乳がんの治療にかかる費用に関しては、先述の高額療養費や差額ベッド代、その他テレビカード・おむつ代などの話とは別に、退院後のケアとして抗がん剤による脱毛によるウィッグやシリコンパッド、サプリメントなどクオリティオブライフ(QOL)のための費用も別途かかるケースも多いようです。

 

さらに乳がんの治療法としては手術・放射線治療、化学療法などがありますが、ホルモン療法経皮的乳がんラジオ波焼灼療法、陽子線治療などといった先進医療もあります。ラジオ波焼灼療法や陽子線治療は全額自己負担となり、高額医療の対象とはなりません。

その技術料は陽子線治療で300万弱かかります。その約300万円分の治療費は健康保険の高額療養費の対象外となり、自己負担が必要となります。

また、自由診療と呼ばれる未承認抗がん剤治療、適応外抗がん剤治療、薬剤の適用外投与、適用外の検査等を受けると、その他の健康保険対象の治療分から一般的に自己負担となり非常に大きな支出を伴います。

 

株式投資や投資信託、外貨運用など20年前はどちらかというと男性が取り組むことが多かった印象がありますが、最近の傾向では多くの女性も積み立て型の投資信託や株式運用、外貨保険などを取り組まれることも多くなった印象があります。セミナーなどでお話しているのは、健康で長生きするための老後の資産形成は健康でいきいきと長く働ける前提で長期分散投資を基本としています。

 

働く世代が、自己負担などで300万円~1,200万円の先進医療の自己負担を強いられ、またそのあとのキャリア形成や資産形成になんらかの影響がある可能性が高いです。だから資産形成とは別に資産防衛に関しても考えておく必要があると考えます。最近の医療保険では乳房・女性性器の悪性新生物、良性新生物、上皮内新生物(乳がん・子宮がん・卵巣がん・子宮筋腫など)や卵巣機能障害、妊娠、分娩および産じょくの合併症(流産、妊娠中毒症、子宮外妊娠など)などの女性特有の病気に手厚い保障を準備してくれるような医療保険や医療特約があります。ただし、一般的に医療保険(緩和型医療保険のような場合を除く)は加入の際告知があり、過去数年の間に治療歴などがあると加入できない場合もあり、また、特定の部位不担保など条件が付く場合もあります。

 

 仕事が充実しているときやキャリアアップを目指しているときは時間の経過も忘れてしまうほど没頭してしまい、つい家事やプライベートを疎かにしがちではありませんか。一度立ち止まって、もしものときのことを考えてみることも大切だと考えます。

 

つづく