P's and Q's

 私は学生の時に1年間交換留学をしていましたが、社会人のキャリアで外資系の会社の本社勤務当社で4社目ですが、当社に入社するまで日常会話で英語を使うことが殆どありませんでした。そのため、独学で日々英語の勉強をしていますが、日常会話の発音、スラングや慣用句はTOEFLやTOEICの勉強より比較にならないほど日常生活で役立っているため日々意識して吸収しようとしています。

Digital社会が進化してより情報量が増え非常に助かっていますが、どんな勉強よりも発音、スラング・慣用句は難関です。(本で読んでもすぐ古くなりますし・・)その中で、気になったのがタイトルの慣用句で、そこから思い出したタイトル“mind one's P's and Q's”とは、懐かしの名車、日産シルビアのグレードではなく、言行に気をつけなさい、とか礼儀正しくしなさいなどの意味です。語源はタイプライターなどで文章を書くときにとかく、PとQの小文字は誤植や書き間違いをしやすいといったことからだそうです。そこから思い出した、金融業界の間違いやすい用語を紹介します。

 

❶保険料と保険金 P and S

 

 クライアントにコンサルティングをしているとき、よく勘違いされているのが、保険金(S=Sum Insured)と保険料(P=Premium)です。保険金とは、保険事故が生じたときに、契約に基づいて保険会社から支払われるオカネのことで損害保険では被保険者に生命保険では保険金受取人に支払われます。保険料とは保険会社に保障や補償のための支払うオカネのこと。FPの中でもお客様に簡単に“P免”とか“1Pキャッシュレス”などという専門用語を使う人が多いのですが、P免は保険料払込免除のことで、保険料払込免除の事由になったときに以後の保険料の負担なく保障が続くことです。是非、一般の方でFPと話している最中、良くわからない用語がありましたら遠慮なく質問してください。きっとわかりやすく説明してくれると思います。私たちも皆さんの業界用語わかりませんから。

 

❷予定利率と金利

 

FPのセミナーなどで話されている金利と予定利率は、似ているようで違います。よく見る将来3,000万円をためるために金利が高いほうがいいというはなしがあります。但し、予定利率とは保険会社などの人件費や固定費をぬいたお金の利率なので、実際の運用金利とは違います。但し、各種保険料控除の恩恵があったり、中途解約のコストなどが発生したりするので、安易に予定利率を運用利率と勘違いしないで、メリットデメリットをじっくりFPと一緒に確認してください。

 

❸収入保障保険と所得補償保険

 

 収入保障保険は、死亡保険金を一度ではなく、毎月分割して年金のように受け取れるもので、前回のコラムで紹介した、公的年金の遺族年金で不足する部分を一般的に補うためのもので、就業不能保険は働くお父さんなどが、病気やケガで働けなくなった時に時に給付金が受け取れるものです。大きな違いは一般的に、収入保障保険は死亡や高度障害時、後者は生きている間に受け取れるものです。就業不能保険は自営業の場合、国民健康保険に疾病手当金がないため万一の時に非常に助かる保険です。

 

❹保障と補償

 

私たちの専門家でもよく誤植、誤字してしまう代表例として、同じ発音の保障と補償があります。生命保険では一般的に被保険者が亡くなったり、病気やケガの入院などで生きていく上で差し障りなることから守るためのもしものお金なので、「保障」という文字を使います。一方、損害保険では基本的に物や家(例外ももちろんありますが)を対象としているため、こうむった損害を「補い償う」という「補償」の字を使います。

 

英語の発音やスラング・慣用句の勉強は難しいというお話をしましたが、もしかして異国の方にとって最も難しいのは実は日本語ではないのかとつくづく思う今日この頃です。当社の会社の中には、バイリンガル・トリリンガルの方が非常に多く、海外の方でも日本語ペラペラの方も多いです。たまに海外の友人ともコミュニケーションで悩むのですが、勉強不足の自分に対しまさに自戒の念を込め“mind my P's and Q's”(多分あり得ない表現)と自分自身に言いたい気分です。

 

続く