医者の不養生

 私の経験談をお話します。

 私は、東京で単身生活を約12年続けております。いわゆるワーカホリックな人間の典型で、仕事以外あまり趣味がなく、家族も地元に残して単身で働いています。ある時突然入院しなくてはならい病気になり、緊急入院いたしました。

 

 先日来お話したとおり、投資には非常に興味がある一方で、医療保険などはお付き合いで何本も掛けているある意味、なんとなくかけていればいいといったある意味無頓着でした。

 皆さんは『医者の不養生』という言葉を知っていますか?

 

 本当はすべきであること、したほうが良いことを理解していながら、実際にはそのように行動しないこと」 「人にはアドバイスするくせに自分では行っていないこと」のような意味です。自分のことをお医者様というのはおこがましいのですが、一応マネードクターのような気持ちでおりますので、恥ずかしい話、医療保険に関しては整理できていませんでした。

また投資の報告に関しては、ファンドが複数に分かれていてもアプリなどで電子化して一元管理いる一方で、複数の保険会社で加入した医療保険はある意味、保険証券や保障内容報告書も紙ベースで保険会社ごとにフォーマットも異なり、郵便が来てもかなりかさばるのでまったく整理できていない状態でした。(パクテラではそれらをデジタルで一元管理できるようなものを構想中ですが・・)

 

 話は元に戻ります。突然、単身生活で入院したものですから、当然突然の入院だったので、なんの準備もできていませんでした。『医療保険入っているから大丈夫』と当初軽く考えていたのですが、途中様々な不都合を経験しました。

 

 まず、入院生活を始めて感じたのは、とにかく日常の生活やお金のことが急に不安になります。経験しないとわからないと思いますが、外部や日常生活と隔離されますので、このまま働けなくなったらどうしようとか、銀行の引き落としが気になり、あの支払い終わっていたかなんてことが気になってしかたがない状態になります。これは多分経験した人しかわからないと思います。

 

 また、日常の入院生活においても、日々なにかとお金が飛んでいきます。例えば、浴衣や寝間着、タオル、ティッシュ、おむつ代、治ってきて暇つぶしのための本、日常の食事代、隣の人のいびきが気になり耳栓や、夜遅くまでついているライトが気になりアイマスク、テレビのペイカードやイヤホン・・・本当に細かいと思われるかもしれませんが、なんだかんだ1日治療費とは別に5-6000円は飛んで行ったのではないでしょうか。

 

 そういった小さな出費だけでなく、大きなお金の不安に月末に襲われました。

 私は、月をまたいで入院したので、月末にいったん数十万円の治療費を現金で精算しなくてはならない事態になりました。体は動けない、通帳記入はできない状態であっても病院はきっちり(病院によって違うのかわかりませんが、とにかく私が入院した大学病院では)月末にいったん清算をするように言ってきます。そんな殺生な、もう少し元気になってからか、退院時にしてよ・・・と正直思いましたがそれはそれは本当に困りました。

 

 また先述の一定以上の自己負担分は高額療養費制度により基本的に3か月ほど後に戻ってくる制度ですが、事前申請する方法もあります。その方法も知らなければ別段誰も教えてくれないので、いったん自己負担する必要があります。単身の場合、ある意味泣き面に蜂状態。そのお金に関するストレスでもっと病気が悪化するのではないかと思うほどです。

 

 また、家族に特段自分が加入している保険証券のありかなどを説明したこともなかったため、自分がどのような保険に加入していて、いつ頃いくらくらい給付されるのかもFPでありながら曖昧な状態になってしまいました。まさに医者の不養生を地で行くような経験をしたわけですが、幸いにも体も生活もかなり健康的になり、うちに帰って真っ先にしたことが、保険や金融商品の整理です。当然給付金請求のためでもあったのですが、今後もしものために、1つのファイルに真っ先にまとめました。

 

 

つづく